遺言の種類と方式

遺言には三つの種類があります。シニア13
一つ目は自筆証書遺言です。これは被相続人が全文、日付、氏名を書き押印して作成するものです。作成の注意点は、筆記用具や用紙は自由ですが、長い年月の保存に適した用紙を使うことや、偽造や変造防止のために鉛筆や消すことのできるボールペンの使用は避けたほうがよいでしょう。印鑑は三文判でかまいません。書式は縦書き、横書き、言語も自由です。ただし判読可能でなければなりません。日付は極めて重要です。複数の遺言書が存在する場合、一番新しい日付のものが有効になるからです。日付のないものや曖昧なもの、例えば四月吉日のような書き方では無効になります。
二つ目は公正証書遺言です。これは被相続人が書くのではなく、公証人によって作成されるので、字を書くことができない人でも作成できます。原本が公証役場に保管されるため確実な方法です。作成の注意点は、証人二人以上の立ち合いがなければならないことです。推定相続人、公証人やその配偶者は証人になることができません。また、遺産の価格によって決まる手数料を公証人に支払うことになります。
三つ目は秘密証書遺言です。これは内容を秘密にして保管する方法です。作成の注意点は、署名、押印は被相続人本人がすること、文言は必ずしも被相続人が書かなくてもよいことです。また、証人二人以上の立会いのもと封入したものを公証人へ提出し、公証人はこれを保管します。
以上の三種類が「普通方式」です。
その他、死期が差し迫っている場合とる方法として、「特別方式」があります。